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【山】北アルプス縦走2日目(双六岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜北ノ俣岳)【百名山,三百名山,富山県,長野県,岐阜県】

黒部五郎岳カール

1日目で稜線まで登り切って、ついにここから縦走スタート。

この日も快晴で絶景の連続……だったのに、とにかく行程が長く、後半はかなりバテた……


双六小屋

双六小屋

昨夜の雷雨が嘘かのような穏やかな朝。昨年朝からガスられてしまった笠ヶ岳も、今朝はくっきり。

双六小屋

撤収作業を終えて、双六岳へ歩き始めたところで日の出。とてもタイミングが良い。

双六小屋〜双六岳

まずは双六岳を登り始める。

双六小屋〜双六岳

温存するなら巻道だったかもしれないが、そこまでコースタイムも変わらないし、せっかくなら観たい景色がある。

双六小屋〜双六岳

双六小屋〜双六岳

焼岳、乗鞍岳、笠ヶ岳方面。

双六岳

この爽快な道を少し行って振り返ると———

双六岳

そうそう、ずっとこの景色が観たかった。

双六岳

まるで槍へ一直線に向かうかのような、豪快な景色。実際は、長い長い西鎌尾根が構えているのだけど……

双六岳

そして、西を向けばこれから歩く黒部五郎岳、そして薬師岳が。と、遠い……

双六岳

はっきりと圏谷(カール)地形であることが分かる黒部五郎岳。

双六岳

そして白亜で広大な薬師岳。聞きしに勝る大きさ。

双六岳〜三俣蓮華岳

双六岳〜三俣蓮華岳

槍穂高をこの距離で観られるのはこれで最後。

双六岳〜三俣蓮華岳

次は三俣蓮華岳へ。

双六岳〜三俣蓮華岳

双六岳〜三俣蓮華岳

双六岳〜三俣蓮華岳

前回はガスで全く景色のなかったこの稜線。こんなに気持ち良かったんだ。

双六岳〜三俣蓮華岳

双六岳〜三俣蓮華岳

三俣蓮華岳からの鷲羽岳

三俣蓮華岳からの鷲羽岳。南側身体とこの堂々たる姿なのに、水晶岳やワリモ岳からだといまいちその風格が伝わりにくい。

三俣蓮華岳からの黒部五郎岳

三俣蓮華岳からの黒部五郎岳

いったん、ここまで登ってきた標高を一気に捨てる。ここ(三俣蓮華岳)の方が高いのに……

薬師岳と雲ノ平

薬師岳と雲ノ平

雲ノ平越しの薬師岳。雲ノ平山荘も見える。次に狙うなら、やっぱりあそこかな。

三俣蓮華岳〜黒部五郎岳

三俣蓮華岳〜黒部五郎岳

三俣蓮華岳〜黒部五郎岳

三俣蓮華岳〜黒部五郎岳

南へ曲がる。ここからの笠ヶ岳の威容が素晴らしかった。

黒部五郎小舎

黒部五郎小舎。何も書いていないけど、ここまで「勘弁してください」と独りごちるくらい容赦無く樹林帯を下っている……

黒部五郎小舎

ここにはりんごとトマトが浮いていたので、またトマトを買ってしまった。貴重なナマモノを見ると衝動的に食べたくなる。

黒部五郎岳

そこからはカールコースを選択。まずは緩やかな上り坂から———

黒部五郎岳カール

この絶景。黒部五郎岳カール。涸沢カールももちろん素晴らしいけど、こちらの方が人が少なくて、秘境感や楽園感がまさっている気がした。その分、とっても遠いのだが……

黒部五郎岳カール(雷岩)

もう一つのシンボル、雷岩。すごい割れ方だ……

ただ、そんな絶景もつかの間、ここからカールから脱出するための怒涛の登りが始まる。

黒部五郎岳

心を無にして登ること40分、やっと肩へ。

黒部五郎岳(肩)

ここに荷物を置いて、山頂を往復する。

黒部五郎岳山頂

黒部五郎岳山頂

やっと、この旅の最初の目的地、黒部五郎岳。想像のはるか上をいく素晴らしい景色だった。

薬師岳のはるか向こうに、立山、剱岳が控えているのは、いったん見ないことにしておく。

黒部五郎岳山頂

肩に戻り、昼食をとって後半戦へ。

黒部五郎岳〜北ノ俣岳

ここから北ノ俣岳〜太郎兵衛平が長かった……体力的にも精神的にも……

黒部五郎岳〜北ノ俣岳

写真は一気に少なくなる。ガスが湧いてきてしまったこともあるが、それは体力的にはラッキーなことだった。

黒部五郎岳〜北ノ俣岳

北ノ俣岳〜太郎平小屋

木道が見えてからも長い長い……

北ノ俣岳〜太郎平小屋

太郎兵衛平

太郎平小屋〜薬師岳山荘

一番最初の計画では、薬師峠キャンプ場でテント泊の予定だった。

しかし、お盆シーズンの夕方前、テントを貼れるかという懸念もあり、薬師岳山荘まで頑張ることにした。

そして、果たしてテント場は満員御礼で、僕たちの前を歩いていたテント装備のカップルが途方に暮れていた。

薬師平

もう限界に近い身体に鞭打って樹林帯の急登をこなす。薬師平

太郎平小屋〜薬師岳山荘

限界ではあるが、この景色の美しさに見とれるくらいの精神状態ではあった。ここもまた見事なカール。

太郎平小屋〜薬師岳山荘

太郎平小屋〜薬師岳山荘

薬師岳山荘

小屋はちょっとした窪みにあるので、登りだと急に現れる。

薬師岳山荘

西側のテラスが暖かく、ここで急ぎ夕飯の準備。

薬師岳

薬師岳も徐々に染まり始める時間帯。

薬師岳山荘からの日の入り

薬師岳山荘からの日の入り

そして一気に日の入へ。

薬師岳山荘

槍ヶ岳モルゲンロート

あんなに近くに見ていた槍ヶ岳も、今やこんなに遠く離れてしまった。

薬師岳山荘からの日の入り

こうして、この旅で距離的に一番長い一日が終了。

そして明日は、一番のアップダウンであるスゴ乗越が控えている……だからこそ頑張っての小屋泊だったのに、夜中に同室の真ん中からものすごい大きなうめき声に起こされる……

未だにまともな睡眠がとれていない……