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【山】北アルプス縦走3日目(薬師岳〜スゴ乗越〜越中沢岳〜鳶山〜五色ヶ原)【百名山,富山県】

薬師岳山頂

3日目は薬師岳からスゴ乗越を経て、五色ヶ原へ向かう。

3日目にしてアップダウンが大きく、懸念していた日でもある。(だからこそ2日目に薬師岳山荘まで頑張ったのだけど)

果たして距離は昨日ほどではないものの、体力的にはキツく、今日も暑さにやられてしまった……


薬師岳山荘

4時50分に登山開始。日の出の方角はカールの向こう側であり、こちらの斜面からでは拝むことは叶わないが、もはやご来光の優先度はだいぶ低い。

薬師岳山荘

薬師岳

避難小屋が見えると薬師岳のカールの稜線に立ったことになる。

薬師岳

一気に解放される陽光。これまたダイナミックで素晴らしい景色。

薬師岳

薬師岳カールモルゲンロート。

薬師岳

薬師岳

薬師岳山頂にはすでに多くの人が。

薬師岳〜影薬師岳

西側には影薬師岳。この山の大きさをそのまま表す、広大な影。

薬師岳山頂

薬師岳山頂

美しい景色をたっぷり眺めていたいけど、ここは単に本日のスタート地点に過ぎない。

薬師岳〜北薬師岳

ここから北薬師岳までがなかなかに険しい。時にナイフリッジのような場所があったりと、気が抜けない。

薬師岳〜北薬師岳

北薬師岳〜間山

北薬師岳を過ぎるといったん危険は去る。間山までの緩やかな下り。

北薬師岳〜間山

最後に薬師岳を振り返る。またここに来るかどうか……まぁ、来るんだろうな。

北薬師岳〜間山

北薬師岳〜間山

僕はこういう穏やかな稜線が好きだ。最後の目的地の剱岳はまだまだ遠くに。

間山〜スゴ乗越小屋

間山〜スゴ乗越小屋

間山からさらに下って、ついに標高は樹林帯まで。

間山〜スゴ乗越小屋

スゴ乗越小屋

スゴ乗越小屋。ハンモックとかもあって、海の家みたいな雰囲気。ここでこの旅最大のアップダウンをこなすためのカロリーと水分を補給する。

スゴ乗越

小屋からもさらに下りに下って、スゴ乗越。今日の最低地点だけど、精神的にはここに下っているまでの方が辛かった……乗越まで来てしまえば、あとは登るだけ。

スゴの頭

この辺りから、「上を見ずに登る」ことが定着してきた。「いつの間にか着いてた」方が嬉しいから。

スゴの頭

というわけで、スゴの頭

スゴの頭

ここからさらにいったん下って、目の前にそびえる越中沢岳へ。かなり険しそうだ。

越中沢岳

これが、見えていたよりもはるかに険しく。ザレでのスリップや、落石に気を遣いながら登るので、全然スピードが上がらない。

地図上には「急坂」としか書かれていないが、気をつけて歩きたいところ。

越中沢岳

最後は緩やかな登り———

越中沢岳〜雷鳥

ここまで登ってきた僕たちへのご褒美か、雷鳥が姿を見せてくれた。というか、一家総出で登山道を横切っていった。

越中沢岳〜雷鳥

しばらくこの上で撮られるままにしていてくれた。ありがとう。

越中沢岳山頂

越中沢岳山頂。今日の大きな登りはこれで終わり。

越中沢岳〜鳶山

ここからは鳶山の登りまでの緩やかな下り。越中沢岳、南北でこんなに表情が違うかと。

越中沢岳〜鳶山

越中沢岳〜鳶山

越中沢岳〜鳶山

地図上「越中沢乗越」というポイントがあったはずだけど見つけられず(そうであろう地点は把握したが)、そのまま鳶山への最後の登り開始。

越中沢岳〜鳶山

鳶山〜五色ヶ原

鳶山はガスだったので通り過ぎる。あとは五色ヶ原へ。

鳶山〜五色ヶ原

にしても、これは本当に楽園のような景色。これは訪れる人が多いのも頷ける。

鳶山〜五色ヶ原

この3泊目は、後半戦に備えて絶対に「1泊2食付き」にすると決めていた。ここで一気に体力を回復しようという作戦。

五色ヶ原山荘

久しぶりのまともな食事に舌鼓。中にはイマイチ……みたいに言う人もちらほらいたけど、僕たちにはご馳走。ご飯3杯おかわりした。

さらに嬉しかったのは、ここにはなんとお風呂があること。夕飯前くらいまで(?)、男女交代で何度かチャンスがあるので、長期縦走の方は見逃すべからず。

五色ヶ原

大満足の小屋泊をエンジョイして、夕涼み。

五色ヶ原

明日向かう立山———それを守るかのように獅子岳、龍王岳が。明日も一筋縄ではいかなそう。

 

あとは布団でゆっくり———と思っていたら、今日は同室の方の寝言がすごくて、またここでも満足いく睡眠が得られなかったのが、最後に手痛かった……