4日目。ついに、ようやく、立山エリアに入る。
旅を始めて登りに登って、ついに標高3000mに到達。それはそれは感慨深い1日になった。
小屋泊だし、いつもより早めの4時半に出ようという約束を、昨日の夕方にしていた。実際は、ろくに眠れなかったわけだけど……
これから向かう立山。その手前に、獅子岳、鬼岳、龍王岳が待ち受ける。名前だけだと、かなり強そうな三山(実際に山頂に至るのは獅子岳のみ)。
立山カルデラを眺めながら、ザラ峠へ。
下るにつれて獅子岳がどんどん大きくなっていく。
ザラ峠。歴史のロマン。今日は埋蔵金探しの時間はない。
獅子岳への登り開始。
つづら折れにぐいっぐい登る。朝のちょうど良い運動。
五色ヶ原に朝が届いたようだ。
五色ヶ原山荘アップ。素敵な立地。
獅子岳。僕たちの前を行っていた人が、ここで熊を見かけたらしい。怖い…
後立山連峰の方面、滝雲のようなことになっていた。
ここからガレ場で危ないと聞いていたので、一応ヘルメット装着。
この時期になると雪渓は登山道にわずかにかかるだけで問題なく通過。
それなりにガレてはいたけど、ヘルメットほどではなかったか。でも「念のため」というのは大事。
最後は緩やかに、浄土山の分岐へ登る。
分岐まで登りつめたところからの景色。黒部五郎はもう豆粒のような小ささに。
最大ズーム。随分と遠くまで歩いてきたものだと感慨深い。
余裕があったので浄土山まで歩いたものの、どこが山頂だったのかな?軍人慰霊碑があった辺りだろうか。
分岐へ戻って、一ノ越へ下る。
一ノ越から黒部ダムへ一直線に下りるこの登山道もダイナミックで楽しそう。
そして現れた室堂。
小さい頃に家族旅行で訪れたきり。登山を始めて5年でようやく来られた。
まぁ、それが、こういう形になるとは思っていなかったけど……
一ノ越から立山(雄山)までの登りは大渋滞。「お盆シーズンで、最も登りやすい北アルプスの3000m峰」ということで、ある程度覚悟はしていたが、まさかここまでとは。ちょっとした富士山みたい。
振り返って浄土山と龍王岳。
あと少し。
ついに三角点。これで旅の目的の3/4達成。
雄山の山頂は500円。お守りの鈴(?)がもらえるのと、お祓いとお神酒をいただけたりする。初めてなら経験しておくと良いかもしれない。
まさに僕たちが山頂にいたタイミングまで、ギリギリ富士山が見えた。白山もくっきり浮かんでいたので、三霊山を全て眺めることができたわけだ。
この後、お昼を食べている間にガスが湧き上がってきて、視界は一気に悪くなる。
とは言え、ガスに包まれることさえ稀だったこれまでの旅からすると、これはこれで良い景色だなと。
大汝山からの黒部湖とダム。
そもそも白い真砂岳がガスに覆われて、なんとも言えない空気感に。
そして本日最後の山、別山。これが想像以上に大きくて。
なかなか手強い山だった。
ここから眼下の剱沢への下りがかなり急なので注意を。
これまた登山道で休憩していた雷鳥。そ〜っと通り過ぎた。
徐々に姿を表し始めた剱岳。これは……登れる山なのか……??
それを真正面に眺める剱沢キャンプ場の立地も素晴らしいなと。
この後、双六小屋で濡れっぱなしになっていたテントやシュラフを乾かしたり、のんびりご飯を食べて4日目終了。
ついに最終日、剱岳を残すのみとなった。