「男体山」と言ったら、やっぱり有名なのは百名山である日光男体山。
お隣、茨城県に男体山があることを知るのは、山を始めてしばらくしてからだと思う。
奥久慈男体山は「茨城は筑波山だけじゃない」ということを思い知らされた、素晴らしい山だった。
登山口から見上げるその姿。果たして登れるのか疑問になる絶壁だ。
まだ若いので健脚コースで。
序盤はただの急坂という感じで余裕だったのだが―――
岩場が出てきてから、緊張感が走る。意外とスリリング。
この岩が滑りやすいのに少し注意。
それでも鎖はきっちりつながれているし、この青空の開放感はなかなか。
余裕があれば登りは健脚コースをおススメしたい(下りは止めておいた方が良いかも……)。
栃木方面。年末なのに、雪あんなものなんだな。
富士山もうっすら見えた。そして、この景色から、ここ奥久慈男体山がいかに山深い場所にあるかと分かっていただけるかと。
あっという間に山頂に着いた。短い時間と低い標高にも関わらず、遮るものが一切ないので、標高そのままの景色を得られる。
こっちの方の尾根も楽しそうだが、いかんせんどこへ行ってしまうのか、そこから帰れるのか……
茨城最北エリアは、こういう点が難儀。
祠がある方よりも、アンテナがある場所の方が広いので、みんなそこでお昼をとっていた。
僕は昼は餃子と決めていたので、そのまま下山開始。しばらくは絶景が続く。
振り返ると、いかに絶壁かということが分かる。
やせた尾根も通るので、そこはちょっと注意。
樹林帯へ下りてきたらもう安心。
陽も高くなってきて、暖かくなってきた。
最後は穏やかに、今年の登山を振り返りながら。本当に2018年はたくさんの山に、たくさんの人と登れた気がする。
下山完了。
地図で見ても分かるけど、「茨城県」といっても福島に近いため、気軽に行ける場所ではないと思う。
でも、短時間に登山の楽しみが詰め込まれているので、冬のハイクにぴったりだ。