２日目。昨夜20時には撃沈していたため、4時には比較的すっきりと起きられた。
月が満月に近く、沈むのも3時くらいだったため、星を見るにはこの時刻に起きざるを得なかった。
満点の星空だったけど、いかんせん、ものすごい寒い……
6枚くらい撮ったらギブアップ。夜明けまでお茶をいただきながらゆっくりする。
そして始まる日の出。
天気に恵まれるということは、全ての天体ショーを見られるということで、結構せわしなくなる。
下界は曇り空だろうか。
やっと太陽が顔を出す。
ある程度昇ったところで、みんな後ろを振り返る。
お目当はこれだろう。槍穂高連峰のモルゲンロート！
一瞬の出来事。本当に素晴らしかった。生きてて良かったと思える景色だった。
一旦上がってしまうとぐんぐん気温も上昇。太陽のありがたみを感じるひととき。
今日はこちら側を少し歩いて帰る。
朝食もたっぷりと頂いてしまった。ごちそうさまでした。
8時半、下山開始。
ものすごい快晴。でもちょっと風が強い。
この区間がほとんどアップダウンが無くて。こんなに気持ちよく歩ける稜線、そうそう無い。
横尾への分岐にザックをデポして、蝶槍をタッチしに行く。
蝶槍からの展望。少し歩いただけなのに、角度が変わる。涸沢カールものぞけるようになった。
ここから先は未来の宿題として下山を開始する。
ザックを回収して横尾へ。
横尾方面もすぐに樹林帯に入るので、あっという間にこの景色ともお別れとなる。
ここから先は快速で下山。ほとんどごぼう抜き状態だった。
槍見台から、槍ヶ岳くっきり。本当は逆回りで、１日目にこちらから登る予定だったが、昨日のあの天気だったら何も見えなかったかもしれないから、逆に良かったかもしれない。
横尾到着。穂高へ槍ヶ岳へ、登る人下りる人が入り混じって、すごい賑わいだ。
梓川も本来の青さを取り戻していた。
下山はほぼ完了したが、ここから3時間の林道ウォーキング。
徳沢でカレーをいただく。初めてここで食事したけど、普通にレストランの美味しさだった。
河童橋に着いたのは14時くらいだったか。
予想通りというか、この後駐車場へ帰る大行列に捕まる。バスの列は河童橋へ迫ろうとしていた。
僕たちは4人だったのでタクシーの列へ。バスの待ち時間より大分マシだったし、乗り合いも募集していたので、1〜2人でもタクシーは選択肢に入れたほうが良いかも。
しかし、本当の困難は最後に控えていた。渋滞を避けようと20時という遅めの時間を狙ったのに、中央道まさかの大渋滞。
結局、終電に間に合わないことが確定したので、メンバー全員を大月で降ろすという結末。
まぁ、それを引いても、パーフェクトな登山、旅だった。