9月最後の3連休、蝶ヶ岳へ登ってきた。
常念山脈の南側、槍穂高連峰の展望台として名高いこの山へ、上高地から1泊かけてじっくり歩いてきた……
しかし、トップの画像とは裏腹に、初日の朝は最悪だった。暴風雨と言えるくらいの天気の下、ぬかるんだ林道を歩く辛さ。メンバー全員、無になって歩いた。
結局、雨が止んできたのはかなり登ってから。しかもこの長塀山を経由するルートは、樹林帯を直登するため、体力的にも一気に削られる。
それでも、青空がのぞいてからの逆転はすごかった。
ぐんぐん広がる青空に引き込まれるように登る。
そしてついに、晴れた。
さらにここから紅葉も始まってきて、コントラストがすごいことに。
きれいなハートの切り株。
長塀山は特に展望もなかったけど、道中唯一のポイントだったため、全員のテンションが上がった。
“妖精の池”。この季節に関係あるのか、クロサンショウウオの赤ちゃんがいっぱい泳いでいた。つつくと口でパクパクしてきてかわいい。
この山、本当に最後の最後で展望が開ける。
今までが全く景色がなかったため、ここにきてのこの景色は凄まじかった。
メンバーが立っているところが山頂。
山頂はかなり広くて、しかも暖かかったので、小屋はすぐそこだけど、ここでしばらくゆったりする。
松本側の大雲海がすごいことになってる。
疲れも引いてきたところで、小屋へ向かう。
小屋には14時半くらいにチェックイン。ただ、ここの自炊場が狭かったので、早いけどすぐに夕食。
今日は女性メンバーがものすごい出来る方だったので、むしろ下界にいるよりも栄養価の高いものを振舞ってもらえた。ありがたい。
夕食を終え、少しゆっくりしたらもう日没タイム。
常念岳方面。いつかはこの山脈を全て通してみたい。
槍ヶ岳。今この瞬間、あちらからもこちらを見ているのだろう。
前回の常念岳は残念な天気だったので、次は晴れ間を狙えたら良いな。
こうして日没。蝶ど前穂高と穂高の間に沈んで行った。
このように、西に3000mの大山脈が構えているため、こちらの日没時間は早くなりがち。
クライマックスの連続だった1日目終了。旅は2日目へ続く。