中央道を走っていると、白根三山よりも目立つのが甲斐駒ヶ岳じゃないか。
同乗者が「あの山は?」と指すのは大体がこの山だったりする。それだけ目立つ上に、過去に一度失敗しているだけに、大きな憧れの山となっていた。
北沢峠からでもロングタイムとなるので、未明からの出発がベスト。
仙水峠から駒津峰までは噂通りの急登。
駒津峰に到達したところで、上層のガスがとれ、雲海の上にいたことに気づく。
ここからが甲斐駒ヶ岳へのラストクライム。
僕たちは直登ルートを選んだが、ケガ人の絶えないこの登山道、よくよく考えてから登ることをおすすめする。高所恐怖症があるなら、まず選んではいけない。
ただ、それだけに高度感は満点なルートなので、おすすめしたい気もある。
この上ない快晴だったのに、写真がほとんどない。と言うより、撮ることを忘れてしまうくらいの絶景だった。
下りは双児山経由で帰ったのだが、これが異常にキツかった覚えがある。前の2人に全くついていけなくなってしまった。
それでも12時半に下山したときには疲労感をはるかに上回る達成感に包まれた。とっても素敵な登山日和だった。