「瑞牆山」と出されて「みずがきやま」と読めるのは登山者だけだろう。
地名とも何の関係もなく、この特殊な漢字が冠される不思議。色んな説があるが、定かではない。
お盆のど真ん中、瑞牆山荘ピストンというオーソドックスなルートで登ってきた。
コース上唯一の目印、桃太郎岩。
コースタイムは長く、距離は短い。つまり、富士見平小屋からはひたすら急登が続くと思った方が良い。
大ヤスリ岩が見えてきたら、ゴールはもう近い。
山頂の南側は絶壁でスリルがある。大ヤスリ岩が景色にアクセントを入れてくれる。
東を仰げばこの奥秩父山系の盟主たる金峰山。あちらの方がざっと400mくらい高いので、遠くからでもこちらの低さが実感される。
夏ど真ん中にも関わらず、少しも頭上に雲がかかることなく終われたのはラッキーだった。
紺碧の青空の下の、爽やかなハイキングだった。