滋賀県と岐阜県にまたがる、西日本の名峰、伊吹山に登ってきた。
それも、何故か、旅のフランス人と……前日の宿で一緒になり、僕が今日伊吹山に登るんだと言ったら、すごい行きたそうにしてきたので……
気楽に構えていたが、前日の雨は、山頂では雪だったらしく……
「危険を感じたら戻ろうね」と確認をとり、9時20分、登山開始。
登山開始と同時に思い知る。
この人(フレッド)、めちゃくちゃ速い……
容赦ないスピードでガンガン標高を上げる。
そして1合目にして半袖海パン(彼曰く“Beach Style”)に。
行動中の飲料はミルクティーにコーラ(赤)。根本的な差を感じた。
本当に、あっという間にこの景色だった。
琵琶湖はこの後も雲に隠れてしまい、山から拝むことはかなわなかった。
スキー場をグイグイ登る。
そしてついに山頂をとらえる。そそり立つような白亜の山頂―――
それと海パンおじさんのギャップが凄まじい。
梅のような植物があったけど、これは何だったんだろう??
避難小屋から先はさらに斜度が増し、フレッドには先に行ってもらい、僕は自分のペースで山頂を目指す。
標高を上げる僕たちを追いかけてくるように雲も上がってくる。
もうフレッドさん見えない……
まさか1300mの山でこんな大雲海を観られると思わなかった。
琵琶湖方面も雲だか空だか湖面だか分からない感じに。
やっと山頂部に到着。
こんな感じで、積雪がなかったので、アイゼンなしでも海パンでも全然大丈夫だった。
11時20分、伊吹山山頂。ちょうど2時間。フレッドは10分前には着いていたと思われる。
そこの駐車場から散歩程度に上がることもできるけど、2018年11月現在、道路が崩壊しているそうで。
来年の4月には復旧するというアナウンスなので、次はバイクで上がってみたいな。
なお海パンで山頂をうろついているフランス人を回収して、ベンチでランチタイム。
気温は0度くらいだったが、日が差してくるとポカポカ。のんびりとおにぎりとサンドイッチを食べた。
さすがに止まっていると寒いようで、ようやく長袖長ズボンを着てくれた。それでも、限りなく私服なんだけど…
昼食後、一気に雲に覆われてしまったので、下山中の写真は無し。登りと同じくらいの快速で駆け下りた。
というわけで、一気にゲレンデ。
雲の下に出るとやっと琵琶湖が観えた。本当に大きい。
ここまで世界を回ってきたフレッドは「バイカル湖も良かったよ~」と比較に出してくるけど、ちょっと規模が違い過ぎて分からない…
意外と1合目から下の樹林帯が滑りやすくて要注意。
でもフレッドは滑らないんだな。
13時50分に下山完了。
「次のバスまで50分くらいあるね」と言うと、「じゃあ歩こうよ!」となり、謎のロスタイム(50分)に突入。
そのおかげでこの綺麗な伊吹山が観れたから良いかと。
結局のところバスの到着と大差無かった……が、そこはフランス人、「バス代浮いたね!」と。まぁ、それには、同意。
そして彦根に戻り、次は彦根城を案内することになったのだった……
伊吹山の素晴らしさはもとより、外国人と登るというのがかなり新鮮で楽しかった。山登りに国境は無いんだなと実感できた。