3連休の最終日、至仏山(尾瀬)へ行ってきた。
行きたい山域がことごとく雨だったこの3連休、唯一晴れる予報の出ていた最終日だったが……山頂付近の高さから雲が離れないという、なんとも運の悪い天候に。
そんな曇天の中でも、尾瀬の紅葉は鮮やかに輝いていた。
夜が明けた5時半から歩き始める。
“山の鼻”から登って、至仏山から鳩待峠に周回する。至仏山単体を狙うならおすすめのコース。
尾瀬は秋真っ盛りといった感じ。まだ黄緑のものも、良いアクセントになっている。
1時間ほどで“山の鼻”に到着。即、至仏山に取り付いても良いが、やっぱりすぐそこにある尾瀬ヶ原に触らなければ損かなと、少しだけ歩いてみた。
この通り、ある高さから上にはガスがまとわりついている。
歩いているうちに晴れる希望もあったけど、結論、今日はこのままの天候で終わることになる。
尾瀬の草紅葉を見たのは燧ヶ岳以来。というか、秋にしか来たことがないので、これしか見たことがない。
そこからは黙々と樹林帯を歩き続け。一方通行の細い登山道のため、ツアー客等の団体さんがいると大渋滞が起きる。
気づいたら森林限界のようだったが、それもガスの中では特に実感できず…
注意されていた蛇紋岩は、水に濡れてさらに滑りやすくなっており、かなり厄介だった。
時折太陽が顔を出すものの、それも一瞬で、すぐに次の雲が流れてくる。
この木道も、きっと、もっと素敵な登山道だったことでしょう……
ずっとガスだったため、山頂は唐突にやって来た。
長めに休憩をとって、少しでも好転しないかと期待していたが、特に展開もなさそうだったので、すごすごと下山開始。
小至仏山への稜線も、きっと絶景だったと思われる……
小至仏山を下って少しすると、ようやくガスの下に戻ることができた。
ここから俯瞰する尾瀬の紅葉は、山頂の残念さを軽減してくれるくらいには素晴らしかった。
最後の休憩スポット(分岐)を鳩待峠へ曲がったら、あとは樹林帯を下りるだけ。
この青空が悔しい……
さらに下るにつれて、紅葉も帰って来た。
10月初旬は尾瀬ヶ原の標高が紅葉のピークなのかな。
12時半に下山を完了。バスは行ってしまったけど、同じ値段の乗合タクシーで駐車場へ戻った。
次、次こそは、晴れた尾瀬を。そして次こそは「夏」に訪れたい。