何度もフラれ続けてきた、四阿山。
まさか冬季に実現するとは思わなかった。待望の山は青と白で僕を迎えてくれた。
とは言っても雪山は基本的に怖い。積雪期にあっても多くの登山者が訪れることを知り、ある程度トレースがつくであろう時間帯(8時くらい)に出発。
おそらく林道であったろう箇所を抜けると、そこには大雪原が。
白い地平線の向こうに北アルプスの展望。
再び樹林帯に入ったところから本格的な登りが開始。
「四阿」という特異な漢字がこのように並ぶと、一瞬、どっちへ行けば良いか分からなくなる。
だんだんと傾斜がキツくなってきて滑り始めてきたので、僕はこの辺りでアイゼン装着。
山頂が見えてきたものの……
ちょうどその高さにガスがたかっている。よくある現象だからしょうがない。
それでも時おり風で流された隙間から景色がのぞく。
11時半、山頂。
思っていたより山頂が狭くて、雪だとなおさら怖かった。
風も強く、次から次へと人がくるので、ここでの昼食は断念して下山を開始する。
バックカントリーの方が多かった印象。あれを履いたまま登るというのが信じがたい。
ある程度下ると風下に入ったので休憩とする。
ちょうど2/3の節分ということもあって、恵方巻を用意しておいた。登山者は方位磁針を持っているので正確に恵方を向けるので、親和性が高い……かと思ったが、人が多いと挨拶されてしまってちょっと厳しいかもしれない。
そんなのはともかく、海苔巻き、久し振りということもあってか、山補正なしでもかなり美味しく感じた。
あとはモフモフ、サクサク、気持ち良く。雪山の下山は大好きだ。
13時半には駐車場に帰れた。約1年ぶりの雪山はとっても素敵な世界だった。
また絶好の機会が訪れたら、どこか登りに行きたい。少しずつ、この世界に慣れていきたいと思う。