さて、2018年のスタートはどこで切ろうかと考えて考えて。結局のところ3度目となる武甲山を選択した。
山頂に神社もあり、初詣にもちょうど良いのではないかと思った。が、これが意外としんどい結果になった……
そのしんどい結果の原因は、「3度目だし縦走しよう」と大持山周回コースをとったこと。
9時15分に生川の駐車場をスタート。
このコースが、その距離と累積標高差はもちろんのこと、日影になっているところにちらほらと凍結個所が……
それが木の葉に隠れたりしていて、非常に神経を使う。遅々として進まない。
大持山手前の大展望。ここからさらに凍結個所が増える。
大持山山頂にて、ストックを取り出す。脚だけだと不安なので。
まぁ、結局そういう場所はストックすら刺さらなかったのだけど……
小持山に近づくにつれて、岩場のナイフリッジみたいな場所が出てきた。過去2度とも表参道で、たおやかな印象しかない武甲山にこんな表情があったのかと驚く。
あれに見えるは、両神山か。割と下の方まで白く染まっているのが分かる。
小持山山頂から眺めた武甲山の姿。
削られた痛々しい北側に対して、こちらはほぼ無傷の姿と言えるのではないか。原初の武甲山を想像できる、貴重な展望かもしれない。
シラジクボまで下りてから、最後の急登へ。このような草地があることも知らなかった。
山はルートひとつ、角度を少し変えただけで、違う一面を見せてくれる。これに季節、行く仲間との組み合わせを掛けると、ほぼ無限に遊べるんじゃないかと思ったりする。
12時15分に山頂へ。
御嶽神社で初詣。もちろん、今年の登山の安全を祈る。
今日の展望もばっちりだ。
遠くの山々は雲にかかってしまっているけど、武甲山にとって大事なのは麓の秩父の街だ。この街の盟主である武甲山、その山頂を実感できることが何より。
この日、風が強く武甲山(1300m)ですらこの気温。あまり遠くを目指さないで良かったと思う。
景色を堪能して、少しエネルギーをチャージし次第、下山開始。
下山は表参道で。
単調ともとられがちの杉並木だが、この日は厳しい寒風の陰にあって、木漏れ日の暖かさが身に染みた。
不動の滝もところどころ凍りつく。
最後まで基本的にこんな感じ。13時半には登山口に着けた。
少しハードなコンディションに、新年からキリっとさせられた登山だった。
毎年ここでも良いかなと思い始めている。