静岡の突端、御前崎。
先っちょ好きの旅人としては無視できないところ。せっかくの機会だからと到達してみた。
が、どこでどう間違えたか、浜岡砂丘へ。
「砂丘」というほどのものかは疑問だが、「砂浜」よりは広い。
しかし、クリスマス間近の誰もいない砂丘というのもさびしいもので……早々に後にして、御前崎へ。
かくしてたどり着いた御前崎。「静岡の最南端」というのが意外だった。てっきりそれは伊豆半島の突端、石廊崎かと思っていた。
何も見えない、船もない、鈍色の海。こういう殺風景に旅情をおぼえたりする。
ぼんやりと浮かび上がる富士山も水墨画のようで。スキっとした天候ではなかったものの、これもまた日本の冬の風景だろう。
特別に「これ」というものが無いので、目的地ではなく寄り道に使うのが良いと思う。