2017年の最初の登山を飾る山は、2017mの山です。
それが雲取山という百名山であり、東京都の最高峰であるという、一生に一度というか、歴史に一度の奇跡……と気づいたのは去年のクリスマスくらい。これは登るべきか……と計画に移ったのが大晦日。
半年前にもう登っちゃってるしな~っていうのが主なネガティビティでしたが、まぁ、イケさんの脚ならパーっと行ってパーッと日帰りできるでしょうということで、サクサクっと行ってきました。今回は鴨沢からの往復です。
4時半の八王子からスタートして奥多摩へ。冬至を過ぎたばかりのこの時間帯は未明というか夜。真っ暗な中をワインディングしながら、登山口直近の駐車場へ。
6時半くらいに着いたのですが、すでに1列目にはズラっと駐車済。みんなやはり、考えることは同じでしょうか。
こっちのルートは初めてです。噂によると「長距離を登り続ける」ルートらしいんですが、「長距離をアップダウンしまくる」三峯ルートを体験済みの身としては、「前回より楽かな」というイメージ。
車道から登山道に入ります。
序盤はただひたすら緩やかに、北への距離を詰めていきます。目印となるものはこれといってなく、「堂所」までのアベレージ1時間45分を黙々と歩きます。
道中、ガサガサと音が鳴った方を見ると、フェンスの外でカモシカが食事をしていました。シカならまだしも、こんなに近距離でカモシカを見たのは初めてです。
だんだんと太陽の光が登山道にも届くようになってきました。
身体が温まってきたところに気温上昇。水場近くの広場になっているところでレイヤーの調整。
ピーカンの本日、道中すでに富士山が見えます。
次のチェックポイントは七ツ石山への分岐です。僕たちは巻き道へスルー。
橋を渡るイケさんを撮ろうとしていたら、「おおっ!」と何かにくぎ付け。
ポタポタと垂れる氷柱の下に出来ていたものは……
なるほど、これは不思議なものが出来ていました。水滴がそのまま凍り付いたような、まん丸の氷の粒々。冬の宝珠。
ブナ坂の分岐から先は稜線。このコースのクライマックスです。
地味な上昇を繰り返しながら、南側の絶景を堪能します。
この時間帯、ガッチガチでデコボコの霜柱の上を歩くので、なんか足つぼの上を歩いているような不愉快感。
富士山ズーム。ちなみに今日もまたデジカメを忘れてしまい、Zenfone3での撮影。
それでもこのクオリティが出るので、今のスマホのレンズは来るところまで来てるなと思う次第。
そして、いい加減、デジカメの忘れ癖に対処しなければなと思う次第……
さすがに南アルプスは遠すぎるか。北側の名だたる山のほとんどを視認出来ました。
ヘリポート。ヘリポートがあるということは、
すぐに小屋がありました。奥多摩小屋です。
素泊まりとテント泊のみの受付なのかな?中はのぞきませんでした。
七ツ石山をショートカットした手前、奥多摩小屋からは意地と気合で巻き道を選ばない。今思えば、巻き道でも良かったかなと思わなくもなくも。
小雲取山へは怒涛の登り。ここにきてこの角度はきつい……
さぁ、最後の稜線です。
なんか、三峯ルートと山頂への印象が全然違う……あっちはほとんどが樹に覆われていたからな…
小屋がどんどん近づいてきます。
と、いったん小屋はスルーして――――
雲取山山頂!(2回目)
あれ、こんな立派な石碑だったっけ……??
2017.1mということで、1月に来たということも大きなポイントになるでしょうか。
ちなみにこの裏側には製作者たる「東京都」「埼玉県」と刻まれていました。
あれ、「山梨県」は……??
そしてこれが見たかった。噂の記念碑。
西暦を全部漢字で書かれるのはちょっと違和感。普通こういうのって「二○一七」とか書かないっけ?
一通り記念撮影を終えたら小屋に戻って昼食。年明けうどんにちなんでカップうどんを選んだのですが、この風習、東京では流行らずじまい。
11時半に下山開始。
稜線上の霜柱はこの時間帯には溶け始めていて、別な意味で歩きづらくなっていました。
今日はピストンのため、例によって細かい下山行程はパス。
最後の方は無になって下っていました―――っていう、イケさんとのこの流れ、丹沢でもやったな…
14時半には下山完了。
奥多摩唯一(?)の日帰り温泉施設「もえぎの湯」がお正月休みだったため、眠気におそわれながら河辺温泉まで突っ走りました。
というわけで、一発目にしてはかなりしんどかったのですが、せっかくの2017年、あと一回くらいやるのかな?
そのときは他の山々もからめて、縦走をしてみたい。三峯と鴨沢をつなぐのも良い。このエリアはまだまだ開拓のし甲斐がある。