勤労感謝の日に乾徳山に登ってきました。
翌日に雪予報を控えた不安交じりのスタートでしたが、なんとか山頂まで。
途中から霧も晴れて、ある程度の眺望は確保できたので、まぁ良かったんじゃないかなと。
大平高原よりスタート。天気が不安だったので最短ルートで臨みました。後姿からも迸る不安感。
ちなみに一眼レフを忘れたので、今日はEriko様のスマホ頼みです。久しぶりに僕自身が主役です。
林道と山道を交互に繰り返す。完全に落ちて乾燥しきった葉っぱが敷き詰められた景色は、秋というより冬のそれ。
分岐から一気に傾斜がキツくなる。が、前回の大山での筋肉痛を引きずったために使用したストックのおかげで、むしろいつもよりスイスイ登れる。
やっぱり、あるものは使うのが吉ですね。
草原に出たようです。が、何も見えない草原もまた、怖い……
月見岩から登山道が急激に変化します。
一気に岩場の連続になるので、ストックの出番はここまで。あとは両手を駆使しながらよじ登っていく。
ひげそり岩とな……?
途中、ふと気づくと、一層目の雲の上に出ていました。
頭上にも分厚い雲がたれこめているため、手放しに「絶景!」とは言えませんが、今日の天気にしてはかなりラッキーな景色だったんじゃないかなと思います。
かっこよく撮っていただきありがとうございます。「後姿の方がかっこいいね」とよく言われます。くやしいです。
一つ一つ関門をクリアして、最後の鳳岩。
一応、書いておきますが、高所恐怖症と腕力に自信がない人には迂回路をおススメします。この岩、全然グリップしないので、序盤は腕の力だけで身体を持ち上げるようになります。
そんな怖い思いをしてたどり着いた山頂は……まぁ、景色さっきと同じですが。
周りを見渡すと、ここより高い山々はすっぽり上の層の雲をかぶっていたので、今日という日の乾徳山という選択はベストだったんじゃないかなと改めて思いました。
誰もいない山頂。吹き上げてくる風の冷たさに、ある程度撮れ高をかせいだらそそくさと撤退しました。寒い……
当然、下りの方が怖いです。三点支持を意識しながら、慎重に下降します。
林道まで帰ってきたらもう終わったも同然。
奥秩父の常として、ほったらかし温泉に寄ってリフレッシュ。
その後は北横岳以来のどてやきを食べて帰りました。
先ほど「今日という日の乾徳山という選択は正解」とは書きましたが、乾徳山のベストではありません。きっともっとすごいものが観れると思うので、晴れた日の再訪を狙います。
次やるなら新緑の季節とかでしょうか。
コースタイム的にも短めなので、登山が楽しくなり始めた方にぴったりの山だと思います。