2015年に世界遺産になった軍艦島。
登録されるギリギリ前に上陸しました。この頃からクルージングツアーは大人気だったのですが、今となってはどうなっていることやら。
小さな事務所のようなところで受け付けます。僕は昼過ぎ~夕方の便でした。
こちらのビビッドなオレンジ色と黒のコントラストが特徴的な船で行きます。
えー、この船がですね、
すっごく揺れます。普通に海水がかかってくるので、雨がっぱとかあると良いと思います。
そんな風に注意したくなったこの日でも、波は穏やかだったそうです。乗り物酔いしやすい人は、酔い止め必須です。
途中、トイレ休憩兼ね、資料館でガイドさんの説明を受けます。
あまりトイレでのんびりしていると、ガイドさん、早々に始めてしまっているので、要注意です。
徐々に軍艦島が近づいてきました。
真正面に捕らえたそれは、まさに軍艦。
上陸します。
現在は決められたスロープのルートをガイドを聞きながらついていきます。
灯台は無人になってから建てられたもの。当時は不夜城だったので、灯台の必要は無かったのだとか。
こちらの黒い階段は、当時ここを通って炭鉱にもぐっていった男たちの汚れのあとだそう。
稀に当時働いていた方がいらして、ここを感慨深く眺められるそうです。
防波堤ならぬ、「防波棟」。つまり、波を防ぐためのマンションという、本末転倒な建造物です。
毎年、毎月、毎週、毎日……いや、今こうしている瞬間も、どこかが壊れていっている軍艦島。そして今の技術では、それを修復することも保護することも出来ないそう。
こんなに、写真で撮ることの意義を感じたときはなかったかもしれない。
この日観た軍艦島は、もうないのでしょう。
記憶を更新しに、必ず再訪したい。