最果ての百名山、利尻山。
島自体が一つの山であり、それが1700mを越える独立峰というのは、ここにしかないスペクタクルだ。
頼めば登山口へ送迎してくれる宿も少なくないので、事前にチェックしておくと良い。
5時くらいにスタート。まずは樹林帯。
「北海道=熊」という偏見で熊鈴を鳴らしていたが、この島には生息していないらしいのでご安心を。
視界が開けてくると、あっという間にこの絶景。
くどいようだが独立峰。遮るものがないので常に水平線を見下ろせる。
9合目付近。
ここまででも結構な時間がかかるが、実はここからが正念場。
それが、この超絶なザレ場。「将来的には登れなくなる」と言われているのはここの浸食。
一歩進んで半歩戻されるみたいなことを繰り返しながら、歯を食いしばって登る。
やっと祠が見えてきた。
8時50分、利尻山山頂。祠と水平線の、色んな意味でもコントラストが素晴らしい。
ここからは360度水平線を眺めまわす絶景。
登山道のようなものが続いているが、確かあちらには行ってはいけなかった気がする。
惜しむらくは、デジカメを忘れてきてしまったこと……だからこその身の軽さで、このタイムが実現出来たわけではあるが、やっぱり綺麗な写真は欲しかったな~…
下山開始は確か9時20分くらいだったか。
基本的にピストンということもあり(そもそもカメラを忘れたということもあり……)、下りの写真はほぼ無かった。
楽しそうな自分。大丈夫だよ、君、まだまだ楽しいよ。
木漏れ日を抜けながら、12時40分に下山完了。
そうそう、登山口すぐくらいのところに、甘露泉水という湧水の水場がある。
これが不思議なくらい透き通っていて美味しかった。冷たさだけが喉を通っていく感じ。
長い登山道の、ほぼほぼスタート位置にあるため、水場の位置としてはイマイチだけど、登山後に飲むこれは至福なので、是非。
まさしく最果てであり、そうそう行ける場所ではないが、必ずその価値は保証されていると思って良いのでは。
登れなくなる可能性も出ているため、お早めに。